【まとめのまとめ】
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ずいぶん昔のことだけど、
この季節になると思いだす修羅場。
夫
(今は元夫だけど、当時は)
が外に女を作って、
家に帰って来なくなった。
今ならさっさと別れる
知恵も社会状況もあるけど、
当時は
「私のどこがいけないんだろう」
「いつかあの人の目が
覚めてくれるだろうか」
とシクシクメソメソ。
娘は小学1年生、
「パパはお仕事が忙しくて
なかなか帰って来られないんだよ」
というのを信じてたまに
夫が顔を出すと、
すっとんで抱きついていた。
12月も20日を過ぎた頃
(つまり今頃)
夫に離婚を切り出された。
夫は転勤族で、結婚
してから23年ごとに
赴任先が変わっていた。
なんと不倫女とは前の
赴任先からの付き合いで、
今の赴任先に連れてきていた。
次の赴任先にはその女と
2人で行きたいから、
離婚したいという。
目の前が真っ暗になった。
死のうと思った。
妙に律儀に、年内に死のうと。
でも娘をどうしよう。
夫に渡すくらいなら…。
学校が冬休みになり、
「パパは忙しいから、
ママと2人で旅行に行こう!」
というと喜ぶ娘。
へそくりとか独身時代の
貯金とかを持って、
当てもなく旅に出た。
当てはないと言っても、
気持ちは固まっていた。
一面の真っ白な雪景色の中で…。
書いていて、若い自分が
あんまりバカでがっかりしてきた。
続きます。
続きです。
雪国に着いた。
周りはお望みどおりの
一面の真っ白な雪景色。
私も夫も(娘も)温暖な
地方の出身で、
雪は年に数回、積もっても
数センチ。
赴任先もその地方の
中でだったから、
一面の雪などテレビでしか
見たことがない。
それで娘は「雪だ!」と
大興奮で飛び出していった。
後を追って歩き出した私は、
瞬時におのれの考えの
甘さを体で思い知った。
寒い。
寒いを通り越して、
骨の髄まで冷たい。
息もできない。
生まれて初めての氷点下10度。
服だって寒冷地仕様ではない。
ものの数分で体の感覚がなくなり、
歯の根が合わなくなった。
いかん、このままでは市ぬ。
当初の目的も忘れて、
娘の手を引いて、温泉
旅館へ逃げ込んだ。
旅館の女将さんに、そんな
薄着じゃ
寒かったでしょうと言われた。
あたたかい温泉と食事で
我に返って、
覚醒した。
「そうか夫に逃げられるより、
凍死する方がつらいんだな」
「だったら夫に逃げられる
方がましだな」
女将さんの好意で特別に
卵焼きを作ってもらって、
嬉しそうに食べている娘を
見て巻き添えにしようと
したことを深く反省した。
家に帰ってさっさと離婚した。
慰謝料はもらったし
養育費も娘が大学を
出るまで払ってもらった。
娘はこの時のことを
「パパに浮気されて、
ママが憂さ晴らしの旅行をした」
と思っている。
今でも娘は、あの土地の
銘菓が好物で、
ときどき買ってきて食べている。
白い恋人かな
慰謝料と養育費でたなら
いいほうじゃん。
翼を言えば、相手の
女からも慰謝料取れば
もっと生活が潤っただろうに。
すっげえリアリティw
雪国の自分もこの時期、
ついコートを手に外に出て
車に乗るまでに凍えそうになる
その間、数秒www
覚醒してくれて良かったよ
んで、娘さんの好物を
ぼかしてで良いからヒント
プリーズ(取り寄せ)
490-491です。
雪国の方にリアリティが
あると言っていただけるとは!
銘菓は、和菓子です。
若い人はあまり食べないかも。
真っ白な銀世界で…
という方向へ気持ちが
向いて良かったな、
と。
それ以外の方法を選択していたら、
取り返しのつかないことに
なっていたかも知れない。
本当に良かった。
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