みなさんこんにちは。源です。
いま、シンガポールにいます。
この国を南北に縦断する地下鉄を、私は作っています。
先日休暇を取ってしばしの間南国に足を伸ばしていました。
これはそちらのあるビーチの光景です。美しいでしょう。美しいって言葉以外、何も出ないくらい美しいんです。初めは好きなJack Johnsonの『Escape(The Pina Colada Song)』でもかけようと思っていたのですが(ビーチに行くと大体この曲を聞いています)、それすら余計に感じるくらい美しいもんでした。
ここの白浜に寝そべって水平線をぼうっと眺めているとね、精神がいつの間にか溶けて丸みを帯びるんです。色んな悩みや考えが、あの境界線の向こうへ運ばれて行くような感覚です。日本の気候が冬という事もあってか、いつも以上に強く感じました。
ビーチの監視をしている青年は木陰のベンチで寝転がり、Youtubeを見ていました。日本じゃまず見られない光景ですね。多分歳は僕と同じくらいかと。
彼が「Hi」と言いながら手を上げたので、僕も手を上げました。近寄って見ると、少年が穴に入った巨大鯰を捕獲して食べる動画を見ていました。自分のチャンネル教えればよかったかな。
僕は見知らぬ土地に行くと必ず、そこで暮らす自分を想像します。
鉛色のぶ厚い雲に覆われたノルウェイでパンを焼く自分。
雄大な熱帯樹林が広がるオーストラリアで観光ガイドをする自分。
誰一人いない小笠原の海原で、小舟に乗って魚を獲る自分。
夜の福岡中州で居酒屋のキャッチをしている自分。
こういう設定の短い物語を、帰りの飛行機や船、電車で書き、自分に違う人生を歩ませてみるのが好きです。そしてよく馴染んだ景色の広がる土地に戻り、あぁこれが自分の人生だと妙に納得するのが好きなんです。
いつか本当に歩ませてやれたらいいですね。
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