今回のヨルダン訪問では
実際に難民の方々のお家訪問も
いくつかさせて頂きました。
ヨルダンのアンマン市内では
シリア難民の方はキャンプではなく、
大勢の人が都市の中で
ヨルダン人と同じ場所で
暮らしています。
ホストコミュニティと呼ばれる
この方々には
キャンプでの暮らしとはまた違う
表に見えない苦しみを抱えている方が
本当に多くいるなと感じました…
その中でも今日は特に印象の
強かった家庭の話を
させてもらいますね。
まず最初に目に入ったのは
家具の一切ない
暗くがらんとした部屋。
ある程度想像は
していたものの、
実際に目の当たりにした時に
改めてここで暮らしているのかと
衝撃を受けました。
お話しを聞くと、
普段の食生活は
お米とじゃがいもを買うのが
精一杯でお肉や野菜、果物を
買えるのは月に一度。
8歳の男の子は
学校に行くどころか
毎日働いているとのことでした。
病気のため歩けないお母さんは
勿論薬を買うお金もなく
一日中家の中にいるといいます。
ヨルダンまで来て
苦しんでいる方を目の前に、
私は何も助けることが出来ず
無力感で一杯でした。
ただひたすらに話を
聞くことと、
それをきちんと日本に伝えると
約束することしか出来ませんでした。
それでも私の訪問を
笑顔で迎え入れてくれ、
何度も何度もありがとうと
言ってくれた
その笑顔が今も頭に
焼き付いています。
チャリティというと
とても偉大なことで
常に清貧の志で
いなければいけないと
思いがちですが、、、
(私も現実とのギャップに
何度も葛藤しました)
私にも日本での学校があり
仕事があり、
美味しい食事や
安心して住んでいる家や
買い物だって大好きです。
相手にも自分にも
無理のない範囲で
お互いに少しでも些細な幸せが
訪れるよう
今後も動いていけたらと思います。
2016 Miss Universe Japan
中沢 沙理
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