あれは１０年か前のクリスマス。私はイスラム教が国教のイエメンと言う国を放浪していました。
砂でできた塔が立ち並び、夜には銃声の響くアラビアの砂漠の街。
私はちょうどイブには首都のサナアにいましたが、クリスマスのクの字も見つからないくらい普通に日常が流れている様は新鮮でした。
そんな街では皆がテレビに夢中で、その古いブラウン管画面にはサダムフセイン逮捕の報道が流れていました。
日本での報道では、世界の巨悪が世界警察に捕まったかのような報道で喜びムードでしたが、イエメンの人々の表情に笑顔はありませんでした。それを何故か尋ねた私に彼らの1人が答えました。
「彼もまたイスラム教徒なんだ。」と。
そのときに感じたのは、アメリカによって操作された価値観が根を下ろし、イスラム教をテロリストか何かと先入観すら植え付けられた自分でした。
頭から冷水を浴びせられたかのようだった。
イエメンの人たちの気持ちや考えはわかりませんでした。しかし、サダムフセインやビンラディンが本当にテロリストだったのかどうか、また、そうした報道が正しくないのではないかと、自分の中に新たな視点と価値観が生まれた瞬間でした。だから今でも先進国の主観で語られる世界情勢ニュースは信用しない。
先進国はいちいち被害者ぶるのが気に入らない。反撃されたのと違うのか？とか思う。ハートロッカーもアメリカンスナイパーもふざけた映画だと思う。
で、全然話は変わるんですが昔から感じるんですけど、この25日のシラけた感じというか、残り物感というか、昨日まで輝いてたヤツらがもう半額セール（ひどいものだと25%か廃棄処分）になっていてどうしようもなく惨めさが漂う。誰も見向きもしませんね。
ちなみにキリスト教がメジャーな国では新年がクリスマスのオマケでして、2月くらいまでまだクリスマスやってるんですよ。
そんくらいの時期になると私が居たニュージーランドではクリスマスはもう無職のアル中が昼間から飲む言い訳になりさがってたな。
みんな今日はなにしてた？！
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