この記事の監修ドクター:工藤内科副院長 工藤孝文先生 詳しくはこちら 良質なあぶらを採ることは、腸内環境にとってもとても重要です。 特にヤセ菌が増えるといわれることも多いお魚の脂である、DHAやEPAは意識的にとりたいところ。 そんな中、最近ちょっとメディアの登場機会が増えている油があるんです。その名も「パンプキンシードオイル」! 今回は、「パンプキンシードオイル」の効果効能について、まとめてみました。 パンプキンシードオイルとは? パンプキンシードオイルは、その名のとおり、ペポカボチャというカボチャの種から抽出したオイルです。 一度種をローストしてから使っているので、ナッツのような香ばしい香りがして高級感ある味わいが特徴! 日本では、最近耳にするようになった新顔オイルのイメージだけど、東洋では昔から愛されてきた、栄養価の高いオイルなんだって。 たしかにかぼちゃの種って、日本でも昔から「健康にいいから」という理由で食べている方多いですよね! そのかぼちゃの種から抽出したオイルなので、栄養価が高いのもうなずけます。 では、いったいどんな栄養素がたっぷり含まれるのか、チェックしてみましょう。 パンプキンシードオイルの栄養価 パンプキンシードオイルには、細胞をよみがえらせるのに必要な抗酸化ビタミン、β-カロテン(ビタミンA)やビタミンEが豊富に含まれています。 特にビタミンEは、パンプキンシードオイルの含有量とオリーブオイルの含有量を比べると、約8倍も含まれているといわれますから、驚きです。 またかぼちゃ独特のフィトケミカルの一種、ククルビチンが含まれています。 パンプキンシードオイルの注意点 パンプキンシードオイルに含まれる主な脂肪酸は、以下のようになっています。 飽和脂肪酸:13% ステアリン酸:5 % パルミチン酸:8 % 一価不飽和脂肪酸:31% オレイン酸:31 % 多価不飽和脂肪酸:63% リノール酸 :48 % α-リノレン酸:15 % 参考:『キャリアオイル事典』 ここでちょっと注意したいのは、リノール酸の多さです。 リノール酸は体内で作ることができない脂肪酸の一種で、オメガ6系に分類されます。 食事からとる必要がある脂肪酸ではありますが、実は現代人はこのオメガ6系の脂肪酸を採り過ぎる傾向にあるといわれています。 日経スタイルさんの記事によると、腸内環境を整える上でもあまり食べ過ぎたくない加工食品の中にリノール酸は多そう…。 オメガ6系のリノール酸は、菓子、パン、マヨネーズ、カップ麺、総菜など加工食品やファストフードに含まれる。こうした「見えない油」が、知らず知らずのうちに摂取過多を招く。 参考: リノール酸は採り過ぎると免疫細胞があまり働かなくなり、アトピーや花粉症などのアレルギー系の症状を引き起こす可能性もあるので、普段からリノール酸を採り過ぎている自覚がある方は、少し気を付ける必要があるかもしれません。 オイルにもいろいろな種類があって、それぞれにイイ面もワルい面もあります。 腸活が腸内細菌の多様性を高めるのが大事なのと同じように、いろんな油をちょっとずつ食べたほうがいいんですよね。 ・・・まぁ、それがすごく難しいことなんですけど。笑 パンプキンシードオイルの効果効能 どうやら強い抗酸化作用がありそうなパンプキンシードオイルですが、それ以外にも私たちにとってうれしい効果があるらしい!詳しく見てみましょう。 ダイエット効果 パンプキンシードオイルには、ロズマリン酸またはローズマリー酸と呼ばれるポリフェノールが含まれています。 このロズマリン酸には、血糖値の上昇を抑えて、脂肪の蓄積を予防する働きがあります。ダイエット中の方にとってもうれしい効果ですよね! アレルギー緩和 そんなロズマリン酸には、アレルギーを緩和する効果があるといわれています。 なぜロズマリン酸がアレルギーに効くのか、そのメカニズムはとても意外です。ロズマリン酸の抗酸化作用がアレルギーを緩和してくれるのだそう。 全く関係なさそうなアレルギーと抗酸化作用ですが、私たちのカラダの中にある活性酸素の量が多ければ多いほど花粉症やアレルギーの症状が重くなる音が研究の結果からわかっているのだとか。
https://www.chounaikankyou.club/article/pumpkinseed.html
Search