『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を鑑賞。
素晴らしい！！ ボロ泣き。
テレビ版１３話を見ていないと理解できないので、テレビ版と劇場版映画を合わせた感想として、一言「素晴らしい！！ 」。みんなおもしろいアニメがあったのか。何で誰もおしえてくれないんだよ、という感じ。
この『劇場版』をきっかけに、テレビ版を見られたということが、この映画の本当の価値なのかもしれない。
本作も「書くことについて」がテーマになっている。「伝える」ことの重要性。そして、ノンパーバールではなく、敢えて「言葉」にして伝えることの重要性である。
「自動手記人形」という手紙の代筆業。人の気持ちを察して文章にする。とても難しい仕事ではあるが、他人の気持ちを代弁できるということは、非常に大きな喜びでもある。
本作を見ると、「大切なことは、言葉にして伝えないといけない」ということを、改めて感じる。さらにそのタイミングは「今」なのだ。「今、伝えろ！」である。
テレビ版でも同様のテーマが何度も何度も繰り返されるが、映画でもう一度繰り返されて、さらに強調される。
「好きだ！」という気持ちや、「感謝」の気持ちは、言葉にしないと、やはり伝わらない。「わかってるはずだ」というのはダメだ。言葉にして、そして勇気を持って伝える。その「気持ち」が大切なのだ。
「書くこと」「伝えること」の難しさと大切さについて、改めて考えさせられる 『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。映画を存分に楽しむためには、テレビ版の１３話を見ないといけないが、私の場合は２日で見てしまったので、「第１話」さえ見ればあとは早い。
アニメといえば、「殺伐とした話」や「学園もの」ばかりだ。｢依頼人｣の話を聞いて手紙を書く」という、どうみてもドラマにはなりそうもない話を、絵画のような美しい映像によって、感動的なドラマに仕上げている。
ありそうでなかったパターン。「そうか、この手があったか！」とハッとする、意外性と独創性に富んだ、心温まる。そして、人を「癒やす」アニメである。本当に素晴らしい作品と出会えて良かった。
たいへんな災難の中、このように素晴らしい作品を仕上げた京都アニメーションのみなさんに、心から感謝したい。
