世の中９割は、
ほとんど本を読まない人。
読書が苦手な人。読書が嫌いな人です。
「『読んだら忘れない読書術』を読んで、
読書が好きになりました！」という
メッセージをたくさんいただいていますが、
それでも多くの人は読書が苦手です。
そんな読書が苦手な人は、におすすめしたいのが、
山崎拓巳さん、野田宜成さんの新刊
『自分を変える言葉』(日本実業出版社)です。
「名言集」であれば、
「読書が苦手」な人でも読みやすいはず。
この本は、見開き２ページの右側に名言、
左側に解説が書かれています。
左側の解説も、字数が少ないです。
ですから、見開き２ページを３０秒ほどで
読むことができます。
かなり本を読むのが遅い人でも、
１分はかからないでしょう。
それでいて、名言の選択が絶妙なので、
必ず「そうだよね」と思うはずです。
例えば、この本に載っている名言を一つ引用すると
「真似はその形を真似ずして、その心を真似よ」
(渋沢栄一/完了・実業家)
私もちょうど「勉強法」の本で「学ぶ＝真似ぶ」
という話を書いているだけに、
「そうだよね！」と強く心の中で叫んでしまいました。
「名言」というのは、「読書が苦手」な人でも
「気付き」を得られやすいのです。
『自分を変える言葉』には、
８０の至言が収められていますから、
誰でも必ず、強く共感する言葉を見つけられるはずです。
「ああ、いい言葉だな。その通り実行してみよう！」
ということで、
心が動き、行動が変わり、自分が変わる。
この本のタイトル通り「自分を変える言葉」
になるわけです。
名言集というのは、たくさん出ていますが、
この本の特徴は、
山崎拓巳さん、野田宜成さんの共著である
ということ。
野田さんが名言選定して、
山崎さんがそれを補足する説明を書いています。
野田さんは、「ビジネスサークル」で
毎月お世話になっていてますが、
物凄い読書家です。
月に３０～４０冊、あるいはそれ以上、読むといいます。
私のもかなりの読書家ですが、私の友人、知人の中で
私以上に本を読んでいるのは、
野田さんくらいなものでしょう。
そんな読書家の野田さんが選定しているだけあって、
「さすが、いい言葉探してきたな」と
読んでいてつくづく思いました。
山崎拓巳さんは、普段本を読まない人でも、
「わかりやすい」本を書くことに定評があります。
そんな山崎さんらしく、本書も物凄くわかりやすいです。
本書の山崎さんの文章を
「解説」というのは不適当かもしれません。
時に、エッセイ風。名言に触発された
山崎さんの様々なエピソードを自由に綴っています。
つまり、「解説」というほどの堅苦しさがなく、
それでいて「名言」のインスピレーションを広げる。
わかりやすく、心に染み入る文章になっています。
この本は、読書が苦手な人に強くお勧めしたい一冊。
もちろん、読書好きの人が読んでも、
多くの気付きが得られるでしょう。
『自分を変える言葉』
(山崎拓巳、野田宜成著、日本実業出版社)
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